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続々々.もういくつ寝ると....

....どれくらいの間、気を失っていたのでしょうか....

遠くから

「....さーん、....かわさーん、ふるかわさーん」

と、とてもやさしい声が聞こえて、うっすら目を開けると、辺り一面真っ白で、光がサンサンと降り注ぎ、一瞬....

「....こ、ここは....?て、天国....?(;o;)」

と、思いましたが、声のするほうに顔を向けると、真っ白い服を着た男の人(院長)が写真を見ながら、

「あ〜、これは見事に腸閉塞ですね〜。手術になりますよ。これから1ヶ月は入院になると思ってくださいね。」

私は心の中で叫び声を上げるも、声にはならず、また再び気を失ったのでした....

「猫が、猫が、猫が〜〜〜(>o<)帰らないと〜〜!
仕事にも行かなきゃ〜〜〜〜!!」

................

再び目が覚めたときは、はっきりと意識が戻りました。

壁掛け時計を見ると、午前8時!

9時前には職場に電話を入れないと....(>_<)


さっきと同じ所に寝かされていたのですが、見渡すと、部屋の感じから病院の外来の診察室のようでした....

私は口の中が切れそうなほど、カピカピに乾いていて、まだ嘔吐感がして、

「か、看護婦さ〜ん、お、お水を....いただけますか....?」

と、精一杯声を絞り出すと、看護師さんがそばに来て、首を横に振る....(・・;)

「なんや、水くらい....ケチな病院じゃな〜(-_-;)」

とか思い、何とか起き上がって、点滴をされているのに気付き、点滴スタンドに捕まりながら立ち上がろうとすると....

「どこへ行くんですか?!」

「自販機で水を買ってきます(-_-;)」

「ダメです!腸閉塞なんですから、水が逆流してまた吐き出しますよ!」

....な、なんだ....そんなことだったのか....(^o^;)

それでも、私は口の中が切れそうなほど乾いていたので、看護師さんにそう言うと、うがいだけ認められたので、手洗いにうがいをしによろよろと歩いて行きました....

その時、お腹の中がゴロゴロと動く感じがあったので、それをドクターに告げてもらいました。

調べた結果、腸が少し動くようになったらしく、手術はしなくて良くなり、10日間の点滴治療に切り替わりました\(^o^)/よかった〜〜


それでも、郵便局は一番のかきいれ時....

そのために雇ってもらったのに10日間も休んだんじゃあ、何の戦力にもなりはしない....

私は、郵便局に電話をして、私を雇ってくださった次長のK さんを呼び出してもらいました。

「K さん、実はかくかくしかじかで、T病院に10日間入院することになりました。
職場の皆さんにも迷惑をかけてしまうので、私をクビにして、他の人を雇ってください....」

すると、K さんはしばらく絶句して、意を決したように言いました....

「私があなたを絶対にクビにしませんから!あなたは安心して治療に専念してください!」

私は目頭が熱くなり、目を閉じて一言お礼を言いました....

「ありがとうございます....」


残る問題はただ一つ....

看護師さんが言うには、うわ言でも

「猫が、猫が、猫が〜!(>o<)帰る、帰るっ!帰らせて下さ〜い!!」

と、叫び続けていたらしいのですが、やっぱり一番の気掛かりは3匹の愛猫たちでした....

まさか、緊急入院になるとは夢にも思っていなかったので、餌も1日分しかあげていなかったのです(>_<)

それに、財布と保険証と携帯電話以外は何も持ってきていないので、どうしても一度は帰らないといけませんでした....

しかし、院長先生は厳しい顔をして、

「古川さんは10日間ずっと24時間の点滴治療をしなくてはならないんですよ。
うーん....
....それじゃあ、今の点滴が終わったら、必要な物を取りに帰って下さい。ただし、1時間以内に帰って来てくださいね!」

それから、私は友人に迎えに来てもらい、よろよろと車に乗り込み、時々ビニール袋に嘔吐しながらも入院グッズを取りに部屋に帰り、猫たちにもしばしの別れを告げて、キャットシッターを引き受けてくれた友人に鍵を渡し、早々に病院に戻りました。

....こうして、私は街中にクリスマスソングが流れ、年末ムード一色の中、寂しく入院生活へと入ったのでした....(ToT)


to be continued ....
by ururu1123 | 2011-12-17 14:32