続✖︎20.医療通訳

こっちの連載も早く終わらせないとです(^◇^;)



T病院に到着し…

つい数日前に、イラン人の留学生Aliを「ひょうそ」で救急外来に連れて来たばかりなので、ウロウロすることはなかった…

私は、まっすぐ受付に行くと、まず患者は外国の男性で保険に加入してないこと、紹介や予約がないことを告げ、症状を話しました…

私の隣には奥さんしかいなく、旦那さん本人は待合に座っていました…

「股間にできたピンボールくらいのおできですが、皮膚科ですか?泌尿器科ですか?」

と、受付の方に尋ねると、

「おできは中の方に出来ていますか?
それとも表面ですか?」

それを通訳して奥さんに伝えると、奥さんが言うには(私は見ていないので)、表面のおできだと言う…

「あ〜、表面のおできでしたら、泌尿器科ではなく、皮膚科ですね〜」

ほーーーれ、見なはれ‼️

鬼の首を取ったように私が訳して言うと、私の親友の直ちゃんに似た奥さんは、性格まで直ちゃんによう似てて、頑として譲らない。

「なんでや⁉️
女性のアソコは婦人科やろー⁉️
私の国では、男のアソコの病気は全部泌尿器科なんや‼️」

「No‼️ちーがーうーだろー、ちがうだろーーー❗️
男のアソコだろうと、顔だろうと足の裏だろうと、皮膚の表面のおできは、日本ではぜーんぶ皮膚科なんや‼️」

英語だから、フィルターかかって聞こえてくるけど、なんか英語圏の人なら赤面しそうな単語が飛び交っている気がする…

それが証拠に、大声で卑猥な単語を叫び合っている女2人とは他人のフリをして、当の旦那さんは遠〜〜くに座っている…

「なんで日本はそんなに細かいんや⁉️
なんでも診れるGeneral Dr.はここにおらんの⁉️」

「おーらーん‼️
こ〜こ〜は日本やで❗️
病状によってきちんと細分化されてるんや‼️」

恐らく、待合を埋め尽くしている患者さん達の注目の的だったでしょう…

旦那さんは全くそばに来なかった…

「あの〜、すみませんが…
どちらにしても皮膚科のDr.は今日は休診ですので〜(-。-;」

受付の女性が申し訳なさそうに言った…

ハッと我に返り、腕時計を見ると10:50になろうとしていた❗️

モタモタしていると、他の病院が昼休みに入ってしまう…

私は、受付の女性に礼を言うと、奥さんとの議論をやめて

「近くの皮膚科を探さないと…」

と独り言を言うと、後ろの受付台にバッグをドサッと置いて、携帯のネットで調べ始めました…

奥さんは諦めたのか、遠くに座っている旦那さんの元へ、甘えた声で駆け寄って行きました…


to be continued…



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by ururu1123 | 2017-07-31 14:25 | Comments(0)