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続々々々々々々.花ちゃんの見舞い

ペットシートの上に力なく横たわっている花ちゃんは…

もう自力でトイレにも行けず、餌も食べられないのでしょう…

もうペットシートがだいぶ汚れていました

おそらく、犬や猫を飼ったことのない人にとっては、耐えられない状態でした。

数年ぶりに会ったMさんは、やはり男だからか、私がウルルを送る時のように泣き崩れてはいなく、

「花、花、ほら、名づけ親のお姉さんが来てくれたよ〜。」

と、笑顔で花に話しかけ、スポイトに水を入れながら、

「花に水を飲ませてやってくれるかい。」

と、頼んできたので、私はスポイトを花ちゃんの口元に持っていき、ゆっくりと水を飲ませると、花ちゃんは少しだけ頭を持ち上げてスポイトをペロペロと舐めるようにして、あっと言う間に飲んでしまいました。

私は、スポイトの水を2回、花ちゃんに飲ませ、花ちゃんの名前を呼びかけながら顔を撫でました。

花ちゃんは力なく、キューンキューンと鼻を鳴らして、私の手をペロペロと舐めてくれました。

私は3匹の猫を送った経験から、もう花ちゃんはもって数週間しかもたないだろうと思いましたが、Mさんは、

「今の獣医は安楽死を勧めるんだけど、俺は一縷の望みにすがって別な病院に連れて行こうと思うんだ。
もしかしたら、今の病気を治してくれる獣医がいるかもしれないし…」

7年前、ウルルが余命いくばくもない状態になり、毎日泣き崩れ、打ちひしがれていた私に、

「自分の子供じゃあるまいし。
所詮は畜生なんだからね。あんまり悲しまないように。」

と言っていたMさんでしたが、やはり、自分で飼ってみて、そのかけがえのない存在に気づくのでしょう…

「花、花」

と、身体を優しく撫でながら呼びかける声は、こらえ切れなかったのか、だんだんと震え、時折鼻をすする音が聞こえてきました…

私は、またお見舞いに来るね、と2人に声をかけ、Mさんのマンションを後にしました…

それから10日程が経ち…

シルバーウィークで、釧路の実家で過ごしていた私に、

「花が今朝、天国に旅立ちました。
いろいろありがとう…」

と、Mさんからメールが届きました…

優しい飼い主さんに最後まで見守ってもらえて、花ちゃんは幸せな犬生だったことでしょう…(T_T)

私はこれを機に、もう二度と、絶対に二度と!動物は飼わない!と誓いを新たにしたのでありました。・°°・(>_<)・°°・。



by ururu1123 | 2015-09-29 15:05